こんにちは!
オーストラリアでミツバチの飼育して素材からモノ作りにチャレンジしているOzKoiのゆきです。
今回は蜜蝋(みつろう)エコラップを使うメリットとデメリットについて書いていきたいと思います!
蜜蝋(みつろう)エコラップとは?
蜜蝋(みつろう)エコラップは、従来の使い捨てラップ製品に代わる、天然素材で作られたプラスチックを含まないラップです。
ミツバチが作り出す天然のロウであるミツロウや植物オイル、樹脂を布に染み込ませ、コーティングして作られた天然の食品エコラップです。
最近は気候変動などの問題から、多くの企業が環境に負担をかけない製品作りを見直し始めています。
日々の行動が環境汚染や温暖化に影響を与えると認識している人も多く、買い物をする際になるべくプラスチックのないライフスタイルを目指し、サステイナブルな商品を購入したいと考える人たちが増えてきています。
食材を包み新鮮な状態を長持ちさせるプラスチックラップは、今日では日々の生活に欠かせない必需品のひとつとなりました。
しかし、残念ながら殆どのプラスチックラップは再利用できず、リサイクルされることは難しいのが現状です。
そこで注目されてきているのが蜜蝋(みつろう)エコラップです。
今回はそんな注目を浴びている、みつろうエコラップがなぜ「環境に優しい」「サステイナブルなラップ」なエコラップと言われているのか、また蜜蝋エコラップを使うメリットデメリットについて解説していきたいと思います。
蜜蝋(みつろう)エコラップを使う5つのメリット
1)廃棄物を減らすことができる
世界経済フォーラムのエレンマッカーサー財団とマッキンゼーカンパニーが実施した調査では
年間に生産される7,800万トンのうち、32%のプラスチックが海に流れ込んでいるという結果がでました。
Sourced by World Economic Forum
これは、プラスチックごみ収集車1台分を毎分、海に流している量と同じ量に値いするそうです。
またプラスチックラップは平均すると1家族に年間24ロール消費されていると言われているので
この数を、1家族1個減らすだけでも大量のごみ削減につながることが分かります。
2)全て自然の土に還る
みつろうエコラップは、布、ミツロウ、天然樹脂、植物オイルを使用している場合が多く、天然素材のものは全て土に還ることができます。
それに比べ、プラスチックラップは分解するまでに数百年、数千年の時間が要すると言われています。
また、プラスチックごみは小さく微細化してもマイクロプラスチックという姿に形を変え生態系に悪影響を及ぼすことが分かってきています。
3)環境にも体にも優しい
普段使っているプラスチックラップには使用感や粘着度を良くするために添加物を使用している場合がほとんどです。
その点みつろうエコラップは、化学的に合成された添加物を使用していません。
ミツロウは元々ハチミツを貯蔵している天然素材なので食べても問題ない有機物なのです。
*ハチミツアレルギーをお持ちの方は食べないでくださいね。
みつろうエコラップは、使用後も最終的に自然へ還ることができる、人にも環境にも優しい製品なのです。
4)植物が持つ天然の力を借りてしっかり保存
元々、ミツバチの巣であったミツロウは巣を守るために分泌された天然の殺菌作用と防腐作用を持ち備えています。
そこに植物オイルを付け足すことで、野菜や果物を新鮮に保つのに必要とする密閉性と、程よく兼ね備えた通気性をバランス良く保つことができます。
5)繰り返し使える持続可能なラップ
みつろうエコラップの使用期間は約1年ほどと言われていますが、私自身、3年前に作ったものでも使用できています。
ただ、その為には時々メインテナンスが必要です。
ミツロウがぽろぽろ落ちてきてしまい、布にワックスがコーティングされていない状態になると、保存力が失われてしまうので、再度ミツロウを溶かし込みコーティングしてあげることが必要です。
そうすると、また元のように繰り返し使えるようになります。
このようなことからも、みつろうラップは大変長持ちする、ゴミを出さない持続可能なラップだということが言えるでしょう。
4)使うのが楽しくワクワクした気持ちになる
私にとってはここが1番の楽しみどころだと思っています。
みつろうエコラップは自分の好きな布や柄を選んで使用できます。
思い出に残る土地のもの、好きな植物、動物、恋人や家族、子供たちと一緒に好きな柄を選んでピクニックへ行くものを包んだり
職場やお弁当に入れて持って行ったり、とても楽しくワクワクしながら愛着をもって使用することができます。
そんな気持ちでサステイナブルな生活が送れるのも、みつろうエコラップを使うご笑味だと思っています。
今まで使ったことがない、という方でもぜひ1度試してみるのもいいかもしれません。
みつろうエコラップを使う5つのデメリット
これまで「みつろうラップを使うメリット5つのこと」をお伝えしてきましたが
では、みつろうエコラップの使用にあたってデメリットとはどんなことでしょうか?
1)電子レンジが使えない
みつろうエコラップは、プラスチックラップのように、お皿にふたをして電子レンジで温めることができません。
なぜなら、ミツロウは熱に弱く特定の融点を超えると溶けてしまうからです。
私自身、プラスチック製のラップを温めすぎて溶かしてしまったことがありました。
そうすると食品に添加物がついてしまう可能性もあるので、なるべく添加物の入っていない安全性の高いものを選べたらいいなと思っています。
2)暑い日にカバンの中でベトベト!
これは実際に起こってしまった悲劇!
熱に弱いミツロウは、猛暑の中、カバンに直接入れて持ち歩くと、その中で溶けてベトベトになってしまう!ということがあります。
ミツロウは1度ついてしまうと、落とすのが中々大変なので、このようなミツロウの特性を理解しながら使うといいと思います。
私は大抵お弁当箱やコンテナの中に入れて持ち歩くことが多いですが、ちょっと公園に出かける時は、直接エコバックにいれたり、かごに入れて持ち歩いています。
3)多少のベタつき感がある
みつろうエコラップを使用した感想として、べとつき感が気になる、という方もいれば、気にならない、という方もいます。
エコラップの用途は食物をなるべく新鮮な状態に保存することなので、ミツロウの密着性を利用した、少しのべとつき感があることが特徴です。
最初は気になってもそのうち気にならなくなる人も多く、ミツロウラップの柔軟性を活かし自分に合ったスタイルで、エコライフを楽しんでいる人達も増えてきているようです。
逆にベトベト感が足りないと思う方は、ゆっくり手のひらを布にあてて、ぎゅーっと押しながら手の体温であたためてあげてください。
ポイントは布と布を折り合わせて押すとくっつきやすいですよ。
4)生ものに使用できない
みつろうエコラップは生肉や鮮魚を包むのには適していません。
生ものを直接包むことはできませんが、お肉を味付けしている間など、ボールにふたをする用途としてはご使用できます。
5)何を包んだのか忘れる
プラスチックラップは透明で何を包んだか見てすぐにわかりましたが、みつろうエコラップは中身が見えないので何を包んでか忘れてしまうことがあります。
忘れないように、切った部分だけを包むように端っこだけ姿をのぞかせたり、生地の模様で中身を特定するようにすると、何を包んだか忘れてしまうという問題を回避できるかもしれません。
おわりに
今回はみつろうエコラップを使うメリットとデメリットについてお伝えさせていただきました。
みつろうラップって、イマイチどうやって使ったらいいのか分からない、ちょっと面倒くさそう、とはじめは感じるかもしれませんが、使っていくうちにどんどん慣れてきて、日常にプチエコアイテムを取り入れるのが楽しくなってくるかもしれません。
物を大切にする気持ちが自然と備わってきたり、サステイナブルな暮らしについて考えるいいキッカケになるかもしれませんね。
もしまだ使ったことがない、という方もぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
<お知らせ>
この度、Ozkoiよりオーストラリア植物・動物をテーマにみつろうエコラップの販売を始めました!
良かったら可愛いみつろうエコラップの商品ページへぜひ遊びにきてください。
エコラップに使用している布は、実際に使っていただいている方達の意見を取り入れながら、何度も研究して作られたOzkoiのオリジナルみつろうでコーティングしています。
商品の紹介はこちらのOzKoi公式サイト、インスタグラムでもしていますのでぜひご覧ください。
その他の関連記事
蜜蝋(みつろう)がどんなものに使われているか書きました。
コチラ>>>驚き!蜜蝋(みつろう)の多岐にわたる使い道
蜜蝋(みつろう)ラップの作り方について書きました。
コチラ>>>【超簡単・エコ】失敗しないミツロウラップの作り方!
はちみつができるまでの分かりやすいストーリーはコチラ
コチラ>>>みつばちが作り出すスーパーフード!はちみつができるまで
スーパーフード蜂蜜を作っているみつばち達についてはコチラ
コチラ>>>重要な役割を担うみつばちと人間の関係って?
約3分動画で蜜蝋(みつろう)エコラップの簡単な使い方と
ちょとした注意点をまとめて紹介しています。