オーストラリア、労働者への新型コロナウイルス安全対策を確保し経済の回復を目指す意向
オーストラリアの首相スコットモリソン氏は、新型コロナウイルスで仕事を失った失業率の上昇を抑えるため、各企業が新型コロナウイルスへの安全対策を整え、経済再開を可能にする必要性を押し進めています。
モリソン首相は、パンデミックの影響を受けた何百万人もの労働者が仕事を再開させる必要性は大きく、多岐にわたる失業率の現状は国家内閣を悩ませていると述べました。
事業雇用主と求職者への膨大な支援
モリソン首相は、500万人以上のオーストラリア人が「JobKeeper」の支援を受けており、さらに100万人の失業者が、「JobSeeker」の支払いを受給していると発表。
現在遂行されている新型コロナウイルス対策による規制が継続する場合、経済にかかるコストは毎週40億ドルに及ぶ、という数値が連邦政府で出されました。
7月までに100万人以上のオーストラリア人が仕事を再開させる必要がある
モリソン首相は今後7月までに企業は営業を再開させる必要があるとし、新型コロナウイルスの安全性に関して、オーストラリア政府の法定機関「The safe work Australia」 の情報サイトを専門家の見解やアドバイスを記載していくように見直しました。この機関の主な責任は、オーストラリア全体の労働安全衛生と労働者の報酬の取り決めを改善することです。
モリソン首相は、規制にかかっているコストは膨大であり、制限を緩和し経済を復活させることは各州、連邦政府への大きな圧力となっている。また規制緩和後の企業は今までとは異なる変化に適応し柔軟であることが必要だと述べました。
今後の経済再開がされた場合以下の事を気をつけていくよう呼びかけました。
●社会的距離間と衛生に関する制限を普段のビジネス活動に取り入れ構成する方法を見つけ、引き続き従業員と協力していくことが必要。
●今後の計画を整え制限緩和後、より多くの顧客がビジネスに参入する際、その計画を継続できるよう準備する。
また最高医療責任者のブレンダンマーフィー氏は、社内オフィスでの社会的距離間をとることをより一般化し、共有のワークスペースは今後利用方法を見直し、デスクの共有面は頻繁に衛生管理をおこなうべきだと述べました。
更に規制緩和後の公共交通機関の混雑ピークを避けるため、各企業は始業時間と終業時間をずらすことが重要であると伝えました。
規制緩和後の衛生管理や消毒剤の使用体制を職場に整え、会議は対面会議を避けてテレビ会議に切り替えていくことを推奨し、次回のNational Cabinet会議でどのように制限が解除されるかを検討してい意向です。
おわりに
オーストラリアでは3月からシャットダウン・ステージ3の規制が下され、5月8日現在、その制限は継続されています。その間の失業率、政府が抱える費用は巨額にのぼり、今年のオーストラリア経済は1929年世界大恐慌以来の経済低迷になるだろう考えられています。
今後、国内経済の回復をはかるためには、少しづつでても各企業の活動を再開させていくことが必要であると思いますが、その形は今までとは確実に違ったアプローチで行われていくのではないでしょうか。
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