年間500万トン以上の食品廃棄物が埋め立て地へ
オーストラリアでは毎年、約500万トンを超える食品ロスが埋め立て地に送られています。その量はオリンピックサイズのプール約9,000個分を満たすと言われています。
ではどうしたら家庭から出る生ごみや食品ロスを減らすことができるのでしょうか?
本日はオーストラリアに住みながらどのご家庭でも簡単にできる食品ロス削減への取り組み8選を紹介します。
家庭でできる食品ロス削減の取り組み
1 コンポスト
「コンポスト」とは生ごみや落ち葉などの有機物を微生物の働きで分解させ堆肥にする処理方法のことをいいます。
食品を堆肥化することは意外と簡単で、コンポスティングは自然のプロセスに寄り添いながら台所からの生ゴミを庭の栄養に変え、活き活きとしたガーデンを実現できる優れた処理方法です。
現在、私自身も「みみずコンポスト」に取り組み中なので、その様子も今後の記事にしたいと思います。
2 食事計画を立て過剰購入をしない
オーストラリア人の45%がスーパーでの過剰購入をしていると言われています。
過剰購入をせず食品ロスを避けるためにできることは、余計なものを買わないように購入リストを作り意識的に考えることが重要です。
例えば冷蔵庫とパントリーにあるものを見て、在庫を確認してから買い物食料品リストを作成するとスーパーでの節約に役立つだけでなく、冷蔵庫の後ろで忘れられてしまった食材を使わずに廃棄することを避ける事ができます。
計画を立てることで予算を管理し、買い物が簡単になり、無駄を最小限に抑えながら日々の食卓をWin ―Winの形にすることが可能になります。
3 食べ残しを無駄にしない
1度の食卓で食べきれなかったとしても保存が可能であれば次の日にでも消費するようにしましょう!
残り物を密閉容器に保管すると、後で料理する時間を節約できるだけでなく、地球を救うことにも繋もがります。
外食先で食べきれなかった分や沢山残ってしまった場合は持ち帰りができるか一度お店の人に聞いてみましょう。
4 全て使い切ろう!
多くの果物や野菜の皮は、食用であるだけでなく、抗酸化物質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が詰まっていることが多いため、健康上の利点でもあり、食事プランに含めることは、廃棄物を削減するためのステップでもあります。熟しすぎたバナナなども栄養満載のスムージーに変身します。
5 「Best-Before」と「Use-By」の違いを理解する
オーストラリア人の4分の3は、賞味期限が過ぎると食品をゴミ箱に捨ててしまうことを認めているため、ガイドラインとして「賞味期限」と「使用期限」を理解し、食品の廃棄に関して最善の判断を下すことは、食品廃棄物との戦いに大きく貢献します。
Best-Before 賞味期限:食品の品質を示しています。賞味期限後も消費は可能ですが、その風味と食感は賞味期限前ほど良くない状態が高いです。販売側が消費に適していると判断した場合、その日付後であっても合法的に販売が許可されています。
Use By 使用期限:使用期限を過ぎた食品は、製品を安全に消費できない日を示しています。この日付以降の販売は合法的に許可されていません。
Sourced by https://www.foodstandards.gov.au/consumer/labelling/dates/Pages/default.aspx
6 食品の保管を有効的に
食品を正しく保管することは、食材を長持ちさせ無駄を減らすための方法です。ハーブなどは湿ったペーパータオルで包むことにより長く保管することができます。
葉物野菜は、保管する前にしおれた葉を取り除いたり、トマトのような室温で保存できるものでもすぐに消費しない場合、冷蔵保存することで寿命を延ばすことができます。
保存の仕方に迷った場合は、スーパーがどのように食品管理をしているかを想像してみるとヒントが落ちているかもしれません。
7 自分で育てる
ハーブはなるべくフレッシュなうちに使いたい食材の1つですが、スーパーでは束になっている物が売られているため、使いきれないこともしばしばあります。
自分の野菜を育てるのは全ての家庭やライフスタイルに適しているとは限りませんが、窓辺のハーブガーデンで料理を美味しく保つことができ、自分の使いたい分だけ使用できるので余分な無駄がなく、プラスチック包装の削減にもつながります。
8 近所のコミュニティー、コンポストを利用する
もしご自宅でのコンポスティングが難しい場合、お住まいのコミュニティガーデンへ参加をすることができます。みんなが使えるコミュニティーの場所で肥化施設を提供しているところがあります。ぜひお住まいのカウンセル(Council)へ問い合わせてみてください。
おわりに
以上、オーストラリアに住みながら家庭でできる食品廃棄物削減の取り組み8選を紹介させていただきました。もちろん、オーストラリアだけでなく、どこの国にいてもできる事ばかりなので、もしよかったらぜひ試してみてくださいね。
その他、日常生活の中でなるべく過剰包装しているものやファストファッションの購入を避ける、ペットボトルを買うより自分の水筒を持ち歩くなど、ちょっとした1人1人の意識が不必要な消費を避け、大事なものにフォーカスしていけるようになる秘訣でもあるのではないでしょうか。
次回は生ごみを簡単に堆肥化できるミミズコンポストのお話をしたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。