オーストラリアの紫外線問題

オーストラリアの紫外線が強いって本当?世界でもダントツな理由

オーストラリアの紫外線

オーストラリアの紫外線が強い、は本当?

オーストラリアは赤道をはさみ南半球に位置する単独の大陸です。皆さんもオーストラリアの紫外線はとっても強いんだよ!というお話を耳にしたことがありますか?

はい。16年間、オーストラリアに住んでいますが、オーストラリアの紫外線の強さは自身の体験からもYes!と胸を張っていえる強さです。

それは夏の晴れた日、いえ、春でも秋でも晴れた日にお日様の日を浴びると分かりますが、本当に肌がビンビンして、紫外線の強さを身に染みて感じます。

オゾン層の破壊による影響

では、オーストラリアの紫外線はどうしてそんなに強いのでしょう?

それは、紫外線のなかでも特に有害で生体に影響を及ぼす波長から守ってくれている、オゾン層の破壊が原因と言われています。

オゾン層は紫外線を吸収して、地上の生態系を守っていくれていますが、赤道付近にあるオーストラリア大陸は、紫外線が大気を通過する距離が短く強い紫外線を浴びる事になってしまいます。

また、どうしてオーストラリアがオゾンホールの真下に位置しているのかというと、オゾン層を破壊するフロンガスの使用によるダメージと、南極特有の多面的な気象条件が重なったことが原因と言われています。

オーストラリアは、オゾン層を保護するため、1987年に「モントリオール議定書」を制定し、フロン類などのオゾン層破壊物質の製造と使用を禁止しました。1985年には、国際的に協力してオゾン層を保護するための「ウィーン条約」に調印し、更に日本でも、1988年には「オゾン層保護法」が制定され、オゾン層を破壊する可能性のあるフロン類の製造を打ち止めにしました。それでも、フロンの種類によっては、2020年までに全廃されないものもあり、世界でも、モントリオール議定書に加盟していない国も多くあるため、オゾン層を保護する為の課題はまだまだ残っているのが現状です。

紫外線による健康被害や皮膚がん率

紫外線にはUV-A波、UV-B波、UV-C波の3種類に分かれていて、そのうち地球上に届いて私達が浴びているUVはA波とB波になります。このUV-B波が得に体に有害で日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因になると言われています。

オゾン層の薄い直下にあるオーストラリアはこのUV-B波の影響を受ける量が多いため紫外線による皮膚がんの発症率が世界で最も高く、70歳までには3人に2人が発症すると言われています。

紫外線の予防対策

紫外線の対策方法として、オーストラリア政府は1980年代に「サン・スマート(Sun Smart)」プログラムを導入しました。幼稚園や学校などで、紫外線予防に対する指導、対策を開始しました。

その内容は覚えやすく韻を踏んで作くられた合言葉があります。

「スリップ・スロップ・スラップ・ラップ」(Slip, Slop, Slap, Wrap)

*長そでのシャツを着ましょう。 (Slip on a long sleeved shirt!)
*日焼け止めを塗りましょう 。(Slop on some sunblock!)
*帽子をかぶりましょう。(Slap on a hat that will shade your neck!)
*サングラスをかけましょう。 (Wrap on some sunglasses!)

紫外線は蓄積されて健康被害に繋がることからも、オーストラリアでは小さな頃から紫外線予防対策を推進しています。

学校や幼稚園では「No hat No play」(帽子無着用で外で遊ばない)の指導が徹底され、帽子を忘れると、学校の校庭で遊ぶことを許されず、日陰や校内で遊ぶように指示を受ける事もあります。

オーストラリアに住んでいる人達は日焼けによる健康被害のリスクをしっかり把握している人が多く、日焼け止めクリーム、サングラスの着用、UPF指数が表示されてある衣類の着用などを意識して暮らしているように見受けられます。

まとめ

紫外線による健康被害はオーストラリアだけではありませんが、環境問題に関わるオゾン層破壊の影響を受けているのは明らかです。

今後もオゾン層の破壊が広がらないように、日々の生活でどんな選択がこの問題に影響を与えているのかを考え、具体的な行動対策を起こしていけばオゾン層の保護に繋がっていくのではないかと思います。

次回はメルボルンでSDGsの朝活に参加してみての気付きについてお話ししたいと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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