オーストラリア コアラ, オーストラリア環境への取り組み, オーストラリア絶滅危惧種の動物達

ブルーガム農園の伐採作業がコアラ達の命を奪う?

植林農園の伐採作業が-コアラ達の命を奪う

植林開発エリアで無残な姿となって見つかったコアラ達

先日、ビクトリア州のBule gumプランテーション(ブルーガム農園)で複数のコアラ達が倒れて死亡しているのがみつかりました。この地域は Plantationエリアとして森林開発が行われている場所でした。(プランテーションとは)

オーストラリアのビクトリア州、ポートランドにの住民が遭遇した光景

オーストラリア、ビクトリア州のポートランド在住のヘレン・オークリーさんは、この地域でハイキングをしていましたが、辺りを見回すと死んだコアラや傷ついたコアラ達がいるのを発見しました。すぐにABC放送局に連絡をし、このことがメディアで放送され事件として取り扱われました。

無残な姿で残されたコアラ達を発見したオークリーさんは、「オーストラアはこの事実を恥じるべきです。このプランテーション会社は、140エーカー分の木々をブルドーザーで破壊し、そこに住んでいた全てのコアラを殺しました。私はこれまでに10体の死んだコアラを見つけ、そのうちの何匹は腐敗がはじまりしばらく放置されたままのようでした。さらに数十の生きたコアラが2本の木の間にハマり閉じ込められていました。」とオークリーさんは涙ながらに訴えました。

環境省の事故管理者アンドリュー・プリチャード氏は、これまでに25匹のコアラが安楽死され、そのうち現場の120匹のコアラの約半分が調査済みだと述べました。

全ての植林会社は、コアラの住む地域で開発を進める場合、森林の伐採や栽培の段階で、個体群を乱す可能性がある為、野生生物保護法へ許可を申請する必要があり、厳しい審査を通らなければプランテーションの実施はできません。

アニマル・ジャスティス党議員のアンディ・メディック氏は現場を見て、「この事実は本当に忌まわしい」と述べました。

そして、今は生き残ったコアラを助けることに力が注がれています。

いったい誰がこのような操作を行うことができたか?

伐採されたばかりの木材プランテーションでコアラを見つけることは珍しいことではなく、Bule gum treeは葉に高い糖度を放ち、コアラはそれに非常に惹かれてやってきます。つまり、元々、その植林地域に存在していなかったとしても、Bule gum treeに惹かれて移り住んでくる可能性もあるのです。

ただ今回の場合は、このプランテーションの周囲にフェンスが建設されており、コアラはそのフェンスからどうやって外部から移動することができたのか、森林が伐採された時、コアラが木にいたかどうかは明らかになっておりません。

VIC州動物正義党代表のアンディー・メディック氏は「私たちが調べているのは、動物がどうして、このような状態になったかの経緯です。」と述べ、その詳細を調査中であり、野生生物の殺害または妨害には厳しいい罰則が適用されると述べました。

オーストラア森林産物教会のCEO最高経営責任者のロス・ハンプトン氏は、「ぞっとするような冷酷で動物への無慈悲な行為と思われる。しかし、コアラがいるという事が分かっていたうえで木をブルドージングしたかは不明だ。ハッキリしているのは、これがBule gumプランテーション農園でも植林業会社でもないことは確かだ。この行為を犯した人物についての情報を探している」と述べました。

おわりに

オーストラリアでは2019年、9月から始まった大規模な山火事により沢山の野生動物達の命が奪われ、その中でもコアラ達は約25,000頭も被害にあったと言われ、今は絶滅危惧種の仲間入りをしてしまうのではないか?ともいわれている動物達です。

コアラ自身は法律によって保護されていますが、彼/彼女等のほとんどの生息地に関しては保護されていないのが現状です。今後、全国レベルでコアラを保護する動きが強まっていくことを願います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

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