ミツバチはどのようにしてはちみつを作るの?
みなさんこんにちは!オーストラリアでゼロから養蜂を始めたOzKoiゆきです。
前回は重要な役割を担うみつばちと人間の関係についてお話しさせていただきましたが、本日はあの甘くて美味しいはちみつをミツバチはいったいどのようにして作っているの?というお話をしたいと思います。
ミツバチ達は1匹の嬢王バチと働きバチ、そしてオス蜂が群れを成し形成している一つの生命体です。
コロニーの中にいるミツバチ達にはそれぞれの仕事が分担されています。
*コロニーとはミツバチの集合体からなるひとつの生命体のことを言います。
ステップ1:働きバチが蜜を集める
働きバチの中でも蜜集め係りのミツバチは1回の採餌旅行で3,000カ所を超える花を訪れることができます。良い蜜の供給源を見つけると、花粉や花蜜集めにとりかかり始めます。
ミツバチは口吻という、とがった口先を使って花の蜜を吸い、ミツバチの唾液とともに腹部にある蜜胃と呼ばれる特別な袋に蜜を一時的に保管します。
蜜胃がいっぱいになると、働きバチは巣に戻り、集めてきた花蜜を降ろす作業をします。
ステップ2:蜜を他の働きバチに口移し
巣に戻った働きバチは、他の働きバチに運んできた蜜を口移しで渡します。蜜を噛むことを繰り返しハチからハチへと口移しをし体内の酵素で蜜の成分であるショ糖を、果糖ブドウ糖に変化させます。
この段階では、蜜と酵素の混合物に存在する水が多すぎるので、次にミツバチはそれを乾かす作業をしなければなりません。
ステップ3:花蜜の水分を蒸発させる
蜜を口移しの工程で多少の水分を飛ばすことができますが、ハチミツに仕上げるまでにはもう少し水分を飛ばさなくてはなりません。
ミツバチは2つの方法で蜜の水分を蒸発させます。
1つ目は、蜜をハチの巣の上に広げます。このプロセスは蜜の表面積を増やし、より多くの水分蒸発を可能にします。
2つ目は、花蜜をハニカムの巣房に運び、羽を広げて空気の流れを増やし蜜の液体を蒸発させて熟成させます。
約70%ほどあったハチミツの含水率は、最後には17%から20%ほどになります!自らの体で成分変化をさせ、甘い蜜を作り出し、更に水分を蒸発させ熟成させるという大変な工程を得てはちみつを作り上げているのですね。
ステップ4:ミツバチが蜜蝋でハニカムに蓋をする
はちみつ製造の最後のステップは保管です。ミツバチは完成させたはちみつを次に食べる準備ができるまで、各六角形の巣房へ貯蔵していきます。はちみつを新鮮に保つため各セルに蜜蝋で蓋をします。
おわりに
本日はミツバチ達がどのようにしてはちみつを作り上げているかのお話をさせていただきました。
私は養蜂をするまで、どのような過程ではちみつが作られているのかとても不思議でした。
集めてきた花粉や花蜜を全てミツバチ自身の体で成分変化させ蜂蜜を作っているなんて驚きの連続で、こんなに沢山のプロセスを得て出来上がった蜂蜜を目にした時は只々感銘を受けました。
こういった過程を目の前で体験できることも養蜂の魅力の一つだと思っています。
次回は、はちみつの貯蔵に使う蜜蝋についてお話したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
【みつばちと人間との関りについても記事を書きました。】
詳しくはコチラ>>>需要な役割を担うみつばちと人間の関係って?