オーストラリアごみ問題

オーストラリアが抱えるごみ問題を5分で解説

Ozkoiオーストラリアが抱えるごみ問題を5分で解説!

こんにちは!

オーストラリアのメルボルンに在住16年目に突入したOzKoiゆきです。

この度サイトをリニューアルし、新たな気持ちでこちらのウェブサイトをオープンしました!

オーストラリアでしか見つけられないような商品も、日々アップして参りますので、そちらの方も、これからどうぞお楽しみに!

さて、本日は、現在オーストラリアが抱えているごみ問題を5分で解説したいと思います!

今までオーストラリアはリサイクル可能なゴミを他国に輸出していました。そうなんです!オーストラリアは国内でリサイクルの処理をせず、他の国にその処分を任せていたのです。

ところが2018年に主なゴミの輸出先であった中国にリサイクルごみの受け取りを拒否されてしまいました。本日はその問題をメインに、今オーストラリアが抱えているごみ問題を5分で解説したいと思います。

困った!中国がオーストラリアからの資源ごみの受け取りを拒否

オーストラリアは今まで、約90パーセントものリサイクル可能な資源ごみの処理を中国、アジア諸島に委ねていましたが、2018年1月、とうとう中国がオーストラリアからの資源ごみの輸入を禁止しました。

今までプラスチックなど、リサイクル可能なごみの処理を他国に頼ってきたオーストラリアはここにきて大混乱!早急な対応に迫られることになりました。

この影響で当初、オーストラリアで発生する廃棄物が年間6,700万トンに対し61.9万トンのリサイクル可能な廃棄物が影響を受けると予想されていましたが、この数字はいともたやすく改訂され、130万トンに倍増しました。数が大きくなり過ぎてちょっと想像しずらいですね。

ゴミの処理法として、今まで埋め立て処理をとってきたオーストラリアは、今後のリサイクルごみ処理場の場所、スペースなどを確保しなければならなくなりました。

そして更に困ったことに、政府はまだ、この問題にとって何がベストな解決方法かを明確にできていません。また、オーストラリア国内でも、州、準州、連邦間で進行中の交渉の複雑さが、オーストラリアのリサイクル問題の解決を妨げています。

なぜ中国がオーストラリアのリサイクル資源ごみの受け取りを拒否したのか

中国がオーストラリアからのリサイクル可能なごみ受け取りを拒否した理由は自国の環境と健康問題、公衆衛生を保護するための理由だとあげられています。

1980年代以来、中国は「世界最大の廃棄物の輸入国」または「外国のゴミ」と呼ばれてきました。 そして、2012年までには、なんと、海外からグローバルに輸出されたプラスチック廃棄物の最大56%が中国に行き着きました。

中国は、各国が今世界中で起きているプラスチック中毒に直面し対策を始める必要があると強調し、各企業や商品のメーカーが、問題化している環境被害に対して責任を負うことを主張しました。

それはそうですよね。中国も自分の国をこれからゴミの国にしてはいけません。各国がきちんとごみ問題に向き合うことで、初めて、国と市民がベストな対策方法を考えていけるのではないでしょうか。

これからどうするオーストラリア!世界でもトップレベルの日本ゴミ焼却処理法を取り入れる可能性も?

リサイクル資源ごみの輸出先がなくなってしまったオーストラリアは、今後のごみの処理方法として、世界でもトップレベルの日本のごみ焼却技術にも注目しています。

けれどその一方でプラスチック焼却から発生するCO2の排出、環境汚染や健康被害を懸念する声と、大規模なごみ焼却施設にかかる費用の問題で、今後のごみ処理問題を解決するために最適な方法がみつからない、というところで立ち往生している状態が続いています。

オーストラリアは、これから小規模な焼却施設を導入し、ごみのサイズを小さくすることにより、埋め立て地の寿命を延ばすことができるとも述べています。また、最新の焼却施設を導入し、エネルギーの再利用を行うべきだとしています。

今後、オーストラリアが日本の効率的な資源物の回収と高度なリサイクル技術をお手本にする日はそう遠くなさそうです。

次回は、オーストラリアがどのようにゴミ分別を行なっているかのお話をしたいと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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